らっきょうの食べ過ぎは体に悪い?いい?ダイエット効果はある?

この記事では「らっきょう」が持つ効能、「らっきょう」の食べ過ぎは体に悪いのか、らっきょうを食べ過ぎることによって生ずる症状などについて詳しくみていきたいとおもいます。

目次

ついつい食べすぎてしまうらっきょう

「らっきょう」に対して、皆様はどんなイメージをお持ちでしょうか。私は本格的に料理を初めた時に、一番最初に「らっきょう漬け」にチャレンジしました。この時は市販の「らっきょう酢」を使用したので、かなり短時間で「らっきょう漬け」が完成しました。スーパーなどで販売している市販のらっきょうも美味しいです。しかしながら、自分で初めて漬けた「らっきょう」は更に美味しくて仕方ないという感じでした。ですが、この時に大粒の「らっきょう」を12粒食べて、次の日にお腹を壊して辛い経験をしました。思い直してみると、一番最初に作る料理として「らっきょう漬け」を選んだ理由は、「らっきょうは体にいい」という内容のテレビの健康番組を見たからでした。また後日に「らっきょう」には1日に食べてよい摂取目安があり、その分量内で食べる限りでは、お腹を壊すこともなく体にいいという事実を知りました。したがって「らっきょう」について詳しく学ぶ必要性を強く感じましたので記事にしました。

らっきょうに期待できる効果・効能

この様になじみの深い「らっきょう(辣韮)」ですが、そもそも「らっきょう」とは、どの様な食べ物なのでしょうか。「らっきょう」とは、ヒガンバナ科ネギ属の多年草(※)のことです。私たちが食べている「らっきょう」というのは、このヒガンバナ科ネギ属の多年草の「鱗茎(りんけい)」と言われる部分です。この章では、らっきょうを食べることによって得られる効果・効能について、詳しく考察したいとおもいます。なお、らっきょうの効能・効果について考察していくにあたり「らっきょう」に含まれる成分は「食品成分データベース」に基づくものとします。

(参考引用:らっきょう Wikipedia
(参考引用:文部科学省 食品成分データベース>らっきょう

※「らっきょう」の分類としてネギ科ネギ属の多年草という説もあります。この記事においては、ミクロゲノム解析技術用いたAPG分類体系による「らっきょう」の分類を採用します。したがって、この記事では「らっきょう」はヒガンバナ科ネギ属の多年草であると分類を採用します。

ダイエット効果

「らっきょう」を摂取することにより、ダイエット効果が得られると言われています。それは「らっきょう」にはフルクタン、サポニン、および硫化アリル(アリシン)が含まれているからです。この3つは、それぞれ別の作用を有する物質です。フルクタン、サポニン、硫化アリルの3者ともそれぞれダイエット効果を持っています。しかし、体重を減らすためのアプローチが異なります。それぞれのアプローチについて具体的にみていきたいとおもいます。

フルクタン

「らっきょう」にはゴボウの4倍に相当する量の食物繊維が含まれています。このらっきょうの食物繊維をフルクタンといいます。ダイエットにはフルクタンが効果的だと言われる根拠(※)を挙げていきます。①腹持ちが良いので食事の分量を減らせるから、②腸内フローラ(腸内細菌)の状態を良くすることにより、脂肪の吸収を防ぐ作用があるから、③脂質の排泄を促進するから、④糖質の吸収スピードを下げることができるからという4つの根拠があります。

(参考引用:タイヘイ株式会社 食と健康コラム>血糖対策>食物繊維ダイエット効果!腹持ち・お通じ・様々な効能を紹介

サポニン

らっきょうに含まれるサポニンには、ダイエット効果があると言われています。具体的に言うならば3つの効果があります。①大便が柔らかくなって、お通じが楽にできる、②小腸から取り入れられる脂肪を減少させることができる、③体内に過剰な脂肪が蓄積されるのを防ぐ効果があるからという3つの効果になります。

(参考引用:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット>サポニンと効果と摂取量

硫化アリル(アリシン)

「らっきょう」に含まれる硫化アリル(アリシン)には基礎代謝を挙げる効果があります。硫化アリルには血行を促進して身体を温める作用があるため、結果として内臓の働きが良くなり基礎代謝が上昇します。すると、効率の良いエネルギー消費が可能になり体重が減少していきます。すなわち、ダイエット効果が現れるのです。

(参考引用:クラシエ コッコアポ 脂肪燃焼コラム>基礎代謝は上げるられる?その方法とは

便秘解消効果

「らっきょう」が便秘解消に役立つという根拠としては、硫化アリル(アリシン)とフルクタン(食物繊維)を含んでいるからです。まず、硫化アリルは血行を促進して体を温める効果があります。血行が促進されると全身の内臓の動きが活発になり、お便じに関係する腸のぜん動運動を促進します。したがって、便秘が解消されるのです。次に、フルクタンの効果についてです。フルクタンは水に溶けやすい性質を持つ「水溶性食物繊維」です。この水溶性食物繊維が水分を吸収するとゲル状に変化をして、便をゼリー状に柔らかくすることができるのです。便が柔らかくなるとお通じが楽になります。その結果、便秘が解消すると言えるでしょう。 更に、らっきょうのフルクタンには、特筆すべき独自の効果があります。それは、フルクタンが腸内フローラ(腸内細菌)の状態を良くするので、それにより発生した善玉菌が便秘の解消効果を持っているという点です。この様に「らっきょう」には、便秘を解消する効果のある成分が2種類含まれているので、便通改善薬を服用する前に試されてはいかがでしょうか。

免疫力増進効果

らっきょうに含まれる成分で免疫力増進に役立つものは、サポニンと硫化アリル(アリシン)です。まず、サポニンから詳しくみていきます。「らっきょう」に含まれているサポニンは白血球を活性化する成分です。白血球は大きく分けると3つの種類に分類されます。①顆粒球(細菌やカビを殺菌する好中球など)、③単球(細菌を消化・殺菌するマクロファージなど)、④リンパ球(身体の中を見張り、がん細胞やウィルスに汚染された細胞を殺すナチュラルキラー細胞など)の3分類があります。一般的に、免役力とは「白血球がウイルスや病原菌を退治する力」のことです。したがって、免役力を増進させる目的で「らっきょう」を食べると、サポニンが摂取されるので1つの有効な手段だと言えるでしょう。(※)

(参考引用:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット>サポニンと効果と摂取量
(参考引用:ユーグレナ 健康コラム>免役>白血球と免疫の関係は?役割や免疫細胞を活性化させる方法を解説!

次に、硫化アリルについてみていきましょう。硫化アリルの摂取により身体を温まってくると、全身の内臓の働きが活発化していきます。その結果、身体の冷えなどが解消されて体温が上昇するのです。ちなみに、体温が1℃上昇すると、免役力が5~6倍上昇すると言われています(※)。つまり、「らっきょう」は免疫力が増進する成分を複数持っている「体にいい」食べ物だと言えるでしょう。

(参考引用:伊藤園「健康体」>健康のドクターズアドバイス>ウイルスや病気から体を守るために免疫力を高めよう

抗ガン作用

「らっきょう」には、抗ガン作用があるジアリルジスルフィド(二硫化アリル)という成分が含まれています。このジアリルジスルフィドは特に大腸ガンの予防に効果があると言われています。また、硫化アリル(アリシン)にも、同様に抗がん作用があります。(※)

(参考引用:上毛新聞 元気らいふ>シリーズ・からだ元気>ネギ科植物特有の匂い「硫化アリル」

疲労回復効果

「らっきょう」には独特の刺激的な臭いを出す原因である、硫化アリル(アリシン)という成分が含まれています。硫化アリルは、らっきょうのあの独特の刺激的な臭いのことです。この硫化アリルとビタミンB1を一緒に摂取することで、疲労回復効果が得られます。その理由は、硫化アリルはビタミンB1(疲労回復効果)の体内への吸収を促進する働きを有しているからです。「らっきょう」の疲労回復を目的とした食べ方としては、ビタミンB1が豊富な「らっきょうと豚肉の炒め物」がオススメです。

血液をサラサラにする効果

先ほどの疲労回復に役立つ成分である硫化アリル(アリシン)は、実は血液をサラサラにする効果も一緒に持ち合わせています。硫化アリルの血液をサラサラにする効果は、動脈硬化や心不全を予防するのに非常に役立ちます。ただし、硫化アリルは水溶性の物質です。「らっきょう」を甘酢漬けにする場合には、どうしても甘酢という水分に漬け込むことになります。ですので、「らっきょう」を甘酢に漬けてから出来るだけ日の浅い状態で食べると、その効果をより多く得ることが出来ると言えるでしょう。

らっきょうの食べ過ぎは体に悪い?

前の章において「らっきょうには体を健康にする素晴らしい効果がある」とご紹介してきました。それでは「らっきょう」を1度に多くの量を食べると、体にいいというレベルも上昇するのでしょうか。いえ、決してそうではありません。むしろ「らっきょう」を食べ過ぎることにより、逆に体に副作用が出てしまうのです。「らっきょう」を食べ過ぎた時に生ずる体への悪影響については、次の章で具体的な症状をみていきたいとおもいます

らっきょうを食べすぎると起きる症状

「らっきょう」を食べ過ぎることにより、体調が悪くなるケースがあります。具体的には、どの様な症状が起こるのでしょうか。この章で詳しくみていきたいとおもいます。

腹痛や下痢

「らっきょう」の食べ過ぎによっておこる腹痛は、具体的には胃痛や腸の痛みです。理由は「らっきょう」を食べ過ぎると硫化アリル(アリシン)の過剰摂取になってしまうからです。硫化アリルの殺菌作用は非常に強力なものです。硫化アリルの摂取量か過剰になると、その強い殺菌能力の分量も多くなりすぎるので、胃壁や腸が害を受けてしまいます。その結果、胃痛による吐き気や腹痛(胃痛)、腸のダメージが原因である下痢などの副作用がでてしまいます。下痢に関しては硫化アリルの過剰摂取だけが原因ではありません。「らっきょう」に含まれるフルクタン(食物繊維)の過剰摂取が原因となっているケースも想定できます。「らっきょう」はごぼうの3倍から4倍という大量の食物繊維を含んでいます。これらの食物繊維の量が多すぎるためお腹がゆるくなり、下痢になってしまうのです。また「らっきょう」の食べ過ぎは、摂取した食物繊維の量が多すぎるので一部の食物繊維が未消化で大腸に到達してしまいます。それは、大量のおならの原因にもなってしまいます。したがって、らっきょうの食べ過ぎには充分に注意しましょう。

鼻血が出る

らっきょうを1日の適正分量以上に食べることによって、過剰な量の硫化アリル(アリシン)を摂取することになります。硫化アリルには血液をサラサラにする効果があります。したがって、硫化アリルの過剰摂取は、血液のサラサラ度合いが上がりすぎてしまうのです。すると、例えば鼻の粘膜の様な「皮膚が薄い箇所」から、サラサラになった血液が流失して鼻血が出てしまいます。この鼻血はサラサラになった血液が流失しているので、止血するまでに多めの時間を要します。したがって、「らっきょう」の食べ過ぎには充分に気を付けましょう。

高血圧

らっきょう漬けは、砂糖や酢が入っているお漬物です。この甘い味や酸っぱい味で誤魔化されるがちですが、お漬物という限りには多めの塩も入っています。更に、らっきょう漬けは甘酢という砂糖入りの液体に漬けているので、糖質量がかなり多いです。したがって、らっきょう漬けは「過剰な糖分」と「過剰な塩分」を両方併せ持った食べ物です。「過剰な糖分」は肥満を招き高血圧を誘発します。また、「過剰な塩分」も血液中の浸透圧の調整のために、体内を循環する血液の分量が増加して、高血圧を誘発します。この様な高血圧を患ってしまうと、頭痛まで招いて苦しい思いをしてしまいます。らっきょう漬けは健康効果が得られる分量である、1日4粒を守って食べるようにしましょう。

らっきょうの適切な摂取量

らっきょうの1日の目安量として、1日4粒までが適切な摂取分量であると言われています。この摂取分量を守る限りでは、らっきょうは「体にいい食べ物」だと言えるでしょう。適切な分量の「らっきょう」を摂取すると、ダイエット効果・便秘解消・免役力増進・抗ガン作用・血液をサラサラにする効果・疲労回復などの「体にいい効果」を得ることができました。逆に、「らっきょう」を1日あたりの適切な摂取分量以上に食べるならば、体に副作用が生ずることがあるでしょう。具体的には、腹痛や下痢、便秘、鼻血、高血圧などの症状が出ることがあります。

らっきょう自体は体にいい食べ物です。実は、らっきょうは薤白(ガイハク)(※)という漢方薬として販売されているくらいです。しかしながら「薬も過ぎれば毒になる」という格言もあるくらいです。らっきょうが体にいいと言えども、1日当たりの摂取量をしっかりと守ることこそが、健康な身体を作る秘訣だと言えるでしょう。

(参考引用:株式会社ウチダ和漢薬 生薬の玉手箱>薤白

らっきょうは体にいい

この記事では、らっきょうの持つ効果、らっきょう食べ過ぎは体に悪いのか、らっきょうを食べ過ぎると起きる症状、らっきょうの適切な摂取量について詳しくみてきました。様々な面から考察した結論としては、らっきょうは1日当たりの適切な摂取分量を守る限りにおいては「体にいい食べ物」だと言えるでしょう。しかしながら、美味しいからという理由などで、1日当たりの適切な摂取分量を超えて食べ過ぎると、身体に異変が起こるということも学んできました。昔の格言で「薬も過ぎれば毒になる」という言葉もあるくらいです。体にいい食べ物でも、多く食べ過ぎては下痢など、身体を調子を狂わせる原因となえるので注意しましょう。

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