牛脂は冷凍保存で長持ち!賞味期限や消費期限、冷凍後の使い方を解説

牛脂は冷凍保存で長持ち!賞味期限や消費期限、冷凍後の使い方を解説

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意外と余ってしまう牛脂。使おうと思っても忘れてしまったり…そんな時には牛脂を冷凍保存して長持ちさせましょう。

では牛脂の賞味期限や消費期限はどれだけ日持ちするのでしょうか。

また、牛脂を冷凍保存した後はどのように解凍して使えばよいのでしょうか。

この記事では牛脂の保存のすべてについて解説しています。

目次

牛脂の種類

牛脂とは、読んで字のごとく牛の脂肪で、主に牛の腎臓周辺のものを指しますが、その形状や製造方法には様々な種類があります。

種類によって使い勝手も変わってくるので、自分の消費量や調理スタイルに合わないものを購入しないためにも、代表的なものを確認してみましょう。

ケンネ

解体時に身から脂を切り落としたもの。

サイコロ状のものが広く知られていますが、ブロック状の大きなものからハムのように平たくスライスされたもの、ミンチ状のものまで形は様々。

ヘット

切り落としただけの牛脂を一度液状に加工したのち、瓶や缶、パウチなどに充填された牛脂のこと。

筋などもないので、他の食材に混ぜ込みたい時や、すぐに溶かしたい時にとても便利です。

精製された牛脂

保存料や安定剤などが添加された、精製されている牛脂。

個包装になっているキューブ状の牛脂は、スーパーの牛肉売り場でもよく見かけますね。

固形にカットしたものや、容器に充填したものもあり、ケンネやヘットと明確に区別されている訳ではないようです。

通販記載の保存方法と賞味・消費期限

製造方法やパッケージの種類によっても、大きな違いがある牛脂の保存方法と賞味・消費期限。

通販の例を一部見てみると、期限の表現もメーカーによって差異があることが分かります。

ミンチ状のケンネタイプ牛脂

保存場所:冷凍庫 

賞味期限:2~3週間

瓶入りヘットタイプ牛脂

保存場所:冷蔵、冷凍

消費期限:冷蔵保存で約15日間、冷凍庫で約30日間

パウチ入りヘットタイプ牛脂

保存場所:常温で保存可、開封後は冷蔵庫

賞味期限:5~6か月

パウチ入りVE(酸化防止剤)添加牛脂

保存場所:冷暗所

賞味期限:製造日より6か月

賞味・消費期限の記載のない牛脂

スーパーの牛肉売り場にある個包装された牛脂のパッケージには、結構な確率で賞味・消費期限などの記載がありません。

これは、表示面積が30平方cm以下の包装には表示義務がないためです。

無料配布されている牛脂はとても助かるのですが、はた目には保存料の有無も分からないので、いつまで日持ちするのか判断しづらいという側面も。

当日中に消費できない場合は、通販の例でもっとも期限の短いミンチ状ケンネ牛脂の「冷凍保存2~3週間」以内の消費を目安にしてみてはいかがでしょうか。

牛脂を長持ちさせる保存方法

冷蔵保存も可と表示されている牛脂もありますが、長い期間牛脂を保存するのであれば、多少風味は落ちますが、やはり冷凍庫がおすすめ。

いくつかポイントを押さえることで、より良い状態で牛脂を保存することができます。

空気を遮断する

牛脂だけでなく、ほぼすべての食品の劣化の原因は、空気に触れることで起こる酸化。

パウチや瓶入りの牛脂の賞味期限が比較的長めなのは、その他のものに比べて空気に触れる面積が少ないためと考えられます。

プラスチックトレーなどで売られている牛脂を保存する場合は、ラップでぴったりと牛脂を包み、その上でファスナー付きの保存袋に入れましょう。

光を遮断する

牛脂は太陽光だけでなく、蛍光灯の光でも酸化してしまいます。

そのため保存袋に入れる際は、ラップで牛脂を包み、それらをアルミホイルなどで覆った状態にしておくのが理想。

さらに家庭用の冷凍庫は頻繁に開け閉めされるので、できるだけ温度が変わりにくく、光の届きにくい奥の方へ入れるのが良いでしょう。

牛脂とラードの違い

ラードも牛脂と同じ脂の塊ということで同一視されがちですが、実はこの二つは全くの別物。

下記のデータの他にも、ラードの方が甘さを感じる旨みである一方、牛脂はあっさりとした旨みを感じる方が多いようです。

ラードは牛脂がない時の代用品として使うこともできますが、すき焼きや牛ステーキといった牛肉がメインとなる料理にはあまり合わないので、他の食材との相性をよく考えて取り入れましょう。

ラード
  • 原料:豚
  • 飽和脂肪酸:39.29g
  • 融点:27~40℃
牛脂
  • 原料:牛
  • 飽和脂肪酸:49.8g
  • 融点:35~55℃

牛脂を長期保存すると腐る?

冷凍保存されている牛脂は腐ることはありませんが、家庭用の冷凍庫での長期保存は確実に劣化するので油断は禁物。

なぜなら、何度も冷凍庫を開け閉めするうちに庫内の温度が変わり、その都度牛脂の状態が変化していくからです。

温度が上がることで、僅かに解凍された牛脂から旨みや水分が抜け、そこへ空気が入って酸化が進みます。

牛脂は一度にたくさん消費できる食材ではないので、ストックはせずにその都度入手した方がよさそうですね。

牛脂をそのまま食べることはできる?

牛脂に含まれる飽和脂肪酸は、摂取しすぎると血液をどろどろにする作用があります。

さらに、中性脂肪や悪玉コレステロールが血管の壁に入るのを促してしまうため、動脈硬化や心筋梗塞といった深刻な病気の原因になることも。

特に、無加工の牛脂は生ということもあるので、加熱なしでそのまま食べるのは避けておいた方が良いでしょう。

冷凍保存した牛脂の使い方

大きな塊の牛脂を細かく刻んで調理するメニューの場合、使う15分ほど前に庫外へ出して、必要な分だけ取り分けておきます。

冷凍保存する前に細かく切っておくと、再び牛脂を使う時に作業が楽になりますが、空気に触れる面積が多くなって劣化が進むので、早々に使い切る目処が立っている時のみと考えましょう。

牛脂の使い道

すき焼き

すき焼き鍋に敷く脂として牛脂を使う光景を見る方も多いと思いますが、もし今後手に入れる機会があれば、試してほしいのが和牛の牛脂。

和牛には、外国産にはない「和牛香」と呼ばれる桃やココナッツのような香りがあり、それらは80℃で最大限引き出されることが分かっています。

調理の過程で温度調節が可能なすき焼きであれば、存分に和牛の風味を感じることができますよ。

ハンバーグ

牛肉100%でハンバーグを作りたいけれど、節約のために豆腐ハンバーグにしようかな…という時でも牛脂を使えば、お手軽にコクをプラスすることができます。

ミンチ状の牛脂やチューブ入り、瓶入りの牛脂は刻んで細かくする必要がないので、ハンバーグやコロッケといった他の食材に混ぜ込む料理に使う際におすすめ。

豚挽肉に入れると、牛肉無しでも合い挽き肉のような仕上がりに。

チャーハン

牛脂をチャーハンに使う場合、すき焼きと同じ要領でフライパンの敷き油として使うパターンと、刻んで具材として使うパターンの2通りあるようです。

前者はあっさり、後者はがっつりとした味わいになるので、他の具材で調整したり、好みで使い分けたいですね。

どちらの方法でも、牛脂が入っていないものと比べると味の濃厚さに大きな違いが出るはず。

牛脂の冷凍保存まとめ

  • 空気と光を遮断した状態にし、冷凍庫の奥で保存。
  • 消費期限の記載のないものは、無加工の牛脂と同じ冷凍保存で2~3週間以内を目安に食べきる。
  • 刻んで使うときは、調理の15分前に冷凍庫から常温へ出しておく。

余ってしまった牛脂を上手に保存して、またの機会に有効活用できるようにしましょう。

冷凍庫での保存スペースも取らないですし、覚えておいて損はありません。

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