柿が腐る時の状態!柔らかい・ぶよぶよ・変色したのは腐ってる?

柿が腐る時の状態!柔らかい・ぶよぶよ・変色したのは腐ってる?

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そのまま食べても干してもおいしい柿。料理に入れると鮮やかな柿色が彩りをそえてくれます。実は柿は腐る一歩手前がいちばん甘味が増していておいしいのだとか。柿が腐るときの状態や、柔らかい・ぶよぶよ・黒く変色した柿は腐っているのかどうか解説します。

目次

柿には優れた栄養価がある

「柿が赤くなれば医者は青くなる」と古来からいわれていきたほど、栄養価がすぐれている柿。とくにビタミンCが豊富で、柿に含まれるビタミンCはなんとみかんの2倍!

「ビタミンC=酸味」と捉えている人は多いのではないでしょうか?レモンやミカンなどの柑橘類はビタミンCが豊富といわれているので、ビタミンCは酸っぱいものと思っても無理はありません。実は柑橘類を食べて感じる酸っぱさはクエン酸の味、ビタミンCには本来味はないといわれています。

柿100gあたりのビタミンCは約70mg。これに対してみかん約35mg。風邪の予防といえばビタミンCですが、これはビタミンCに免疫を高める作用があるからです。風邪をひきやすい冬の季節は、みかんよりも柿を食べた方が効果がありそうですね。

腐った柿の見分け方

果物のほとんどは腐る一歩手前がおいしいといわれますよね。生の柿は「熟しきった状態が最高に美味しい」ともいわれます。しかし完全に熟した果実は腐敗するのも早いので、食べるタイミングを誤ると「腐っていた!」なんて悲しいことに。タイミングを逃さずおいしく食べたいですね。

腐った柿の見た目

買ってきた柿をうっかり放置していたら、気づいたら「黒い!」「変な汁がでてる!」なんてことになったことはありませんか?

カビが生えている

柿の皮や果肉が黒ずんでいたら腐っている可能性があります。黒い点々がある果肉は食べられますが、点々とはいえないくらい大きな黒ずみがあるときは、おそらくカビが原因です。黒くなったあたりがベチャっとしていたら完全にカビ。カビが生えてしまったら、その部分だけ取りのぞいてもカビの菌糸が全体に広がっている可能性があるので、食べずに廃棄することをおすすめします。また青カビや白カビが生えたときも食べずに廃棄しましょう。

汁がでている

柿の皮に亀裂が入り、そこから茶色っぽい汁がもれているときも腐っていると考えていいでしょう。柿が完熟を通りこして、腐った状態になると、皮に張りがなくなって水分がもれてきます。

腐った柿の臭い

腐った柿からは、なんともいえない酸っぱい臭いがしてきます。鼻の奥にツンとくる発酵がすすみすぎたような刺激臭といっていいでしょう。この場合も食べずに廃棄してくださいね。

腐った柿の触感

果実が腐るとやわらかくなりますが、柿の場合も同様です。熟しきった柿の果肉はぶよぶよ、ドロドロになるので「腐ってる?」と疑いたくなりますが、カビや異臭がなければ大丈夫です。むしろいちばん甘みが強くなっています。ただし、少しでもおかしな臭いがしたり、カビが生えていたら、即廃棄しましょう。

腐った柿をもしも食べてしまったら

万が一腐った柿を食べてしまったら、すぐに吐き出してください。下痢やおう吐などの症状がでてたときは、下痢止めなどの薬は飲まないようにしましょう。症状が比較的軽く1日でおさまるようなら、そのまま様子をみてもいいかもしれません。ですが、下痢やおう吐の症状が激しかったり、発熱したりしたときは病院で診察してもらいましょう。

柿がギリギリ食べられる状態

ヘタが黒ずんでいる

柿のヘタが黒ずんでいると、食べてもいいのか迷いますよね。柿のヘタと皮のすき間にはカイガラムシが入りやすく、カイガラムシがいると、すす病菌がつきやすいため黒くなることがあります。こんなときは黒ずんだ部分だけを取りのぞけば食べられます。

果肉に黒い点々がある

柿を縦に切って断面に黒い点々があるのを見たことがありませんか?これはカビではなくタンニンです。タンニンとは柿の渋味のもとになる成分でポリフェノールの一種。タンニンは渋柿にも甘柿にも含まれています。

甘柿に含まれるタンニンはもともとは水に溶ける性質ですが、熟すにしたがって水に溶けない性質に変化し、黒い点となって果肉に残ります。ちなみに渋柿のタンニンは水に溶けない性質に変化しにくいので、干し柿にしたり、アルコールを通したりなど渋抜きの作業が必要になります。

果肉がぶよぶよしている

熟しきって果肉がぶよぶよ、ドロドロになった柿は、甘味がいちばん強くなっています。甘い柿が好きな人にとっては、いちばんおいしい状態ともかもしれません。とはいいえ、茶色っぽい汁がでていたり、異臭がしたり、カビがはえたりしているときは、腐っている状態。食べずに廃棄しましょう。

白い粉がでている

柿の皮に薄っすらつく白い粉のようなものの正体は、ブルームといって柿などの果物から分泌される天然物質。柿から水分がでていくのを防いだり、病気から保護したりする役割があります。もちろん食べても問題ありません。

柿の保存方法

柿やミカン、りんごなどの秋冬が旬の果物は常温で保存するのが普通ですが、食べるのに少し時間がかかりそうなときは冷蔵庫や冷凍して保存する方法もあります。

柿を常温で保存する方法

柿がまだ熟していないときは、熟すまで常温で保存しましょう。常温で柿を保存するときは、ヘタが乾燥しないように、ヘタを下にして直射日光が当たらない風通しのいい場所に置きます。だいたい5日~1週間もちますが、熟したら早めに食べきるか、冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。

柿を冷蔵で保存する方法

シャキッとした食感の柿が好きな人には、冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。柿は温度が低いと熟すのに時間がかかります。さっぱりした柿を食べたいときや、なますやサラダなどの料理で使うときは冷蔵庫に保存しておきましょう。かための柿なら熟すまで10~2週間。ヘタが乾燥しないよう濡らしたキッチンペーパーなどをヘタに被せておくと、鮮度が長持ちします。

柿を冷凍で保存する方法

熟している柿がいっぱいあって食べ切れないというときは、まるごと冷凍することもできます。

ヘタがついたままの柿をきれいに洗って水分をふきとり、ラップでくるんだ後、密閉袋に入れて冷凍庫に入れます。なるべく空気をしっかり抜くのがコツ。食べるときは自然解凍で。半解凍の状態でヘタをくり抜いてスプーンを入れて食べます。甘味がまして、シャーベットのような食感が楽しめます。また皮をむいて小さく切り分けた柿を密閉袋に入れて冷凍しておくと、好きなときに好きな分だけ取りだして食べられます。

柿をまるごと冷凍するときは、手でさわって、やわらかさが感じられるくらい熟したものにしましょう。シャキッとした食感の柿を冷凍すると、解凍したときにはシャキシャキ感が失われてしまいます。

柔らかくなった柿の使い方

腐ってはいないけれど、熟してぶよぶよ、ドロドロに柔らかくなっている柿は、いったいどうやって食べたらいいのでしょうか?

柿をスプーンですくって食べる

熟してぶよぶよ、ドロドロに柔らかくなっている柿を包丁で切り分けるのは難しいですよね。そんなときは柿のヘタをくり抜いて、スプーンで中身をすくって食べてみてはいかがでしょうか?熟れた柿のトロッとした食感とまったりした甘さは、高級スイーツのようなおいしさといわれています。

柿ジャムにする

熟した柿がたくさんあるときはジャムにしてはいかがでしょうか?日持ちがするうえに、パンにつけたり、ヨーグルトに入れたりと、いろいろな用途で楽しめます。柿ジャムとクリームチーズの組み合わせは「絶品!」という声がたくさんありました。

まとめ

柿が腐るときは異臭がしたり、カビが生えたり、茶色っぽい汁がでたりします。果肉がぶよぶよ、ドロドロになるほどやわらなくなっているときは食べていいのか悩みますが、臭いや見た目に変化がなければ食べられます。むしろいちばん甘味が強くておいしいタイミングかもしれません。

柿のヘタが黒ずんでいるときはヘタの部分だけくり抜けば食べられます。果肉に黒い点々があるときや、皮に白い粉がうっすらついているときも大丈夫。これらはむしろ柿が熟している目安にもなります。

常温でも冷蔵でも冷凍でも保存できる柿。冷凍で保存した柿は、シャーベットのような食感と凝縮した甘味がおいしいとの声がたくさんありました。柿がいっぱい手に入ったら、ぜひ試してみてくださいね。

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