梅干しのメリットデメリットと効果!毎日食べるのは健康に悪い?

梅干しといえば体にいい健康食品のようなイメージがありますが、一方で塩分の摂りすぎなどのデメリットを指摘されることも。梅干しのデメリットとは?そもそも梅干しにはどんな効果がある?毎日食べるのは健康に悪いのか?などを検証していきます。

目次

梅干のデメリットは塩分の過剰摂取

「一日一粒で医者いらず」といわれるほど、その健康効果が信じられてきた梅干し。実際に梅干しが庶民の手に入るようになったのは江戸時代からで、それ以前には薬として扱われていたそうです。

しかし現代の食生活においては、梅干しを食べることはメリットばかりとはいえません。逆に食べ過ぎると塩分の摂りすぎになるというデメリットがあります。

塩分の摂りすぎによる健康被害

塩分は人間が生きていくために欠かせない栄養素ですが、摂りすぎるとさまざまな健康被害を引き起こします。塩分の過剰摂取でいちばん初めに思い浮かぶのは高血圧ではないでしょうか?

食塩に含まれるナトリウムを体内に入れすぎると、その濃度を薄めるために水分が必要になります。その結果、血液の量が増えて、心臓がより大きな力を必要として血圧が上がってしまいます。また必要以上のナトリウムが体内に入ると交換神経が緊張して、交換神経の血管を収縮させる働きが活発になり、やはり血圧が高くなります。

血圧が高い状態が続くと動脈硬化が進む原因になり、また命にかかわる合併症を引き起こす可能性もあります。

脳出血・脳梗塞

高血圧が続くと脳の血管の動脈硬化がすすんで、やがて脳の血管が詰まり、脳梗塞を引き起こす可能性があります。脳の血管が破れた場合は脳出血といい、どちらも高血圧が大きな原因の一つといえます。

心肥大・心不全

高血圧が続いて血管が硬くなってくると、心臓も血液を送り出すためにさらに大きな力が必要になります。負担が大きくなった心臓の筋肉が発達して大きくなり、心臓が大きくなった状態が心肥大。心臓の機能が下がって、体全体にじゅうぶんに血液を送り届けられない状態で、心不全などの合併症を引き起こす可能性があります。

心筋梗塞・狭心症

心臓の血管に動脈硬化が起こり、血管が完全に詰まってしまうと心筋梗塞になる可能性が高くなります。血管が狭くなって心臓にじゅうぶんな血液を送れなくなることを狭心症といいます。どちらも高血圧が大きな原因の一つといえます。

腎障害・腎不全

高血圧によって腎臓の動脈硬化がすすむと腎臓の働きが低下して、腎障害やそれによって慢性腎不全を発症する可能性があります。

高血圧が引き起こす可能性のある病気はここで紹介した以外にもいろいろあります。こうした病気は加齢や食生活なども関係しているので、高血圧だけが一概に原因とはいえません。ですが、大きな原因の一つであることは確かであり、また塩分の摂りすぎが高血圧と密接な関係があることもわかっています。

梅干しのメリット

梅干しは食べ過ぎると、高血圧を引き起こす可能性がありますが、適量を食べれば薬になることは昔からいわれています。

梅干しの効能をうたったことわざは「一日一粒で医者いらず」の他に、「梅は三毒を断つ」、「梅干しには命を守る七つの徳がある」などたくさんあります。ちなみに「梅は三毒を断つ」の三毒は、食毒・水毒・血毒のこと。梅にはこの三毒を解毒する作用があると信じられていました。

実際に梅干しにはどんな効能があるのでしょうか?

疲労回復に効果がある

梅干しの特徴はあの酸っぱさにありますよね。あの酸っぱさの原因は梅干しに含まれるクエン酸やリンゴ酸などの有機酸。この有機酸には、筋肉に蓄積される疲労物質である乳酸を分解して、疲労を感じる物質を抑える働きがあります。

梅干しは昔から疲労回復に役立つことが知られていました。疲れを感じたときに酸っぱいものを食べたくなるのは、クエン酸が疲労物質を取り除いてくれるのを体が知っているからかもしれませんね。

ダイエットや美容に効果がある

梅干しに含まれるクエン酸にはさらに優れた効能があります。クエン酸は新陳代謝や体内の老廃物を促進する働きがあり、むくみの解消に役立つうえに美肌効果も期待できます。またクエン酸は糖質の代謝を促して活性化してくれるので、よぶんな脂肪をつくらないという嬉しい効果があります。

さらに梅干しに含まれる成分バニリンには、体内の脂肪細胞に刺激をあたえる働きがあり、その刺激によって脂肪細胞が減少するといわれています。バニリンは温めるとその効果が高まるといわれています。梅干しをラップで包んで電子レンジで1分温めるだけでバニリンが20%増えるという研究結果もでているのだとか。ダイエット中の人には朗報ですね。 

老化を遅らせる効果がある

梅干しには高い抗酸化力を持つポリフェノールの1種である梅リグナンが含まれています。抗酸化物質には血管や細胞、組織の酸化を抑える働きがあり、梅リグナンは抗酸化物質の中でもとくに高い抗酸化力があるといわれています。血管や細胞の酸化を抑えることで、老化を遅らせる効果が期待されます。

クエン酸は疲労回復に効果があるだけでなく、骨をつくるカルシウムの吸収を助ける働きがあります。年齢があがるともに心配になる骨粗しょう症ですが、その予防に効果があるといわれています。

高血圧、動脈硬化を予防する効果がある

梅干しのデメリットとして、塩分の摂りすぎによる高血圧や動脈硬化を引き起こす可能性がありますが、実は梅干しに含まれるカリウムには血圧を正常に保つ効果があるといわれています。梅干しの塩分に気をつけて適量を食べれば、逆に高血圧や動脈硬化を予防する効果が期待できます。

食中毒を予防する効果がある

昔から「お弁当には梅干しを入れると良い」といわれてきました。これにはちゃんとした理由があって、梅に含めれるクエン酸には食中毒の原因となる菌を抑える働きがあります。

梅干しには実にさまざまな効能があります。この他にも食欲を増進する効果、糖尿病や胃がんを予防する効果もあるといわれています。日本の伝統食が見直されつつある昨今、梅干しついての研究が進むと、さらに多くの効能が発見されるかもしれませんね。

梅干しの効能を摂り入れる適切な量

梅干しの優れた効能を上手に摂りいれるためには、やはり適切な量を食べることが大切です。1日にどのくらいが梅干しの適量なのでしょうか?

厚生労働省による1日の食塩摂取量の目標値は男性7.5g、女性6.5g。この目標値はせめてこの数値以下にとどめてほしいという数値であって、推奨している数値ではありません。WHO(世界保険機関)の目標値は1日5g未満。日本人の食事がいかに塩分が多いかわかります。

梅干しと調味漬けの梅干しの違い

文部科学省の食品成分データベースで調べてみると、梅干し一粒を16gとすると塩分は2.9g、調味漬けの梅干しの場合は1.2gになります。

調味漬けの梅干しとは、塩漬けして天日に干した梅干しを塩抜きして調味液につけたものをいいます。昔ながらの塩だけで漬けた梅干しよりも塩分が低いのが特徴。調味漬けの梅干しの多くは腐敗を防ぐために食品添加物が使われています。

1日に食べる梅干しの適切な量

1日の食塩摂取量を3食で分けて摂取するとしたら、1食あたり男性は2.5g、女性は約2.2g。

他のおかずに含まれる塩分のことを考えると、昔ながらの梅干しを食べるなら1日1個にして、他のおかずの塩分を控えめにしてくださいね。小さめの梅干しを選べばあまり気にする必要はないかもしれません。

調味漬けの梅干しなら1日1~2個なら食べても問題なさそうです。ただし調味漬けの梅干しは塩分濃度がさまざまなので、塩分濃度を確認してから1日に何個まで食べていいか決めてください。

梅干しを使ったレシピ

梅干しを細かく刻んで料理に入れる方法もあります。塩や醤油などの調味料のかわりに梅干しを使えば、梅干しの栄養が摂れるだけでなく、梅干しの酸味が食欲を増進してくれるのでおすすめです。

まとめ

昔の人の知恵がつまった日本の伝統食の一つである梅干し。デメリットは塩分だけなので、塩分の摂りすぎにならない量を食べれば、まさに薬といえるほど効能がありますね。

昔ながらの梅干しなら1日多くて1個まで。できるだけ小さめのものを選びましょう。調味漬けの梅干しなら塩分表示を確認してから1日1~2個まで。日々の食事に上手に梅干しを摂り入れてくださいね。

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