いちごの賞味期限/日持ち日数は冷蔵庫や常温ではどれくらい?

いちごの賞味期限/日持ち日数は冷蔵庫や常温ではどれくらい?

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この記事ではいちごの賞味期限を解説。いちごはどれくらい日持ちするのでしょうか。冷蔵庫や常温保存で日数はどれくらいなのでしょうか。詳しく解説していきます。

目次

いちごが日持ちしない理由

熟しきるまでの期間が短い

いちごの表面には、ツブツブの種が見えますよね?いちごは、子孫を残すため、できるだけ早く実を崩して良い香りを出し、種を食べて運んでくれる鳥や虫を引き寄せようとします。このため、実がなってから熟しきるまでの期間がとても短くなってしまうのです。

いちごは柔らかくデリケート

いちごは、とても柔らかくデリケートな「野菜」です。

えっ、いちごってフルーツじゃないの?と思った方もいるかもしれませんね。いちごは、果物のように木になるのではなく、草のような状態の植物に生える実なので、「野菜」に分類されているのです。

いちごの輸送は難しい

柔らかくデリケートないちごの輸送はとても大変で、最高のテクニックと繊細さを持ったトラックドライバーさんしか出来ないと言われています。近年は、ゆりかごやハンモックのようにわざと揺らして運んだり、包装資材が発達したりしたため、長距離輸送も可能になってきましたが、やはり技術的に難しいことには変わりありません。

このため、いちごは完熟状態では出荷されません。一番いい状態で食べるなら、摘み取り体験のできる農園で食べるのがオススメ。購入するなら、できるだけ近い産地のものを選ぶか、地元の産直などで買うとよいでしょう。

いちごは追熟できない

いちごは、バナナや洋梨のように追熟することができません。収穫された状態から甘みが増すことはなく、むしろだんだん甘みが無くなっていきます。また、赤い色が多少濃くなることはありますが、美味しさにはまったく関係ありません。

いちご農家さんのお話では、いちごは収穫してから1日ごとに糖度が1~2度落ちてしまうそう。糖度が多い品種でも12程度なので、1週間経つとかなり甘さがなくなることがわかります。ですから、できるだけ熟したものを買い、新鮮なうちに食べる方がいいということですね。

保存別にみるいちごの賞味期限

常温

いちごの保存に適した温度は3~5℃。そのため、冬場の寒い時以外常温での保存はできません。やむを得ず常温に置く場合は、半日以内に食べきるようにしましょう。なお、いちごは常温で食べた方が甘みが感じられますので、食べる前に1時間ほど常温に置くのはオススメです。くれぐれも忘れてしまわないように、お気を付けください。

冷蔵

野菜室が3~7℃の設定になっている場合、設定が2~5℃と低めの冷蔵室での保存をオススメします。賞味期限は3~5日程度ですが、乾燥を防ぎ適切に保存すれば1週間以上日持ちします。詳しい方法は、記事の後半でご紹介しますので、是非チェックしてください!

冷凍

いちごを冷凍する場合、水洗いしてからヘタを取るようにしましょう。冷凍すると甘みが減るので、砂糖を軽くまぶしてから密封袋に入れて冷凍すると、いちご同士がくっつかず甘みも付きます。なお、砂糖をまぶしてから時間を置きすぎるとイチゴから水分が出てきてしまいますので、ご注意ください。もし、放置しすぎて汁がたっぷり出てしまったとしても大丈夫。そのままつぶして冷凍した後、シャーベットやジャムにも使えます。

冷凍したいちごの賞味期限は約1カ月程度。解凍するとベチャベチャになってしまいますので、半解凍状態で食べるか、フードプロセッサーなどでペースト状にして使うようにしましょう。あらかじめカットしてからの冷凍もオススメです。

スイーツのいちごの日持ち

いちご大福

和菓子屋さんやコンビニなどで売っている常温保存のものもありますが、1~2日のうちに食べることがオススメです。お餅やもち粉で作られた大福は、冷蔵するとカチカチになってしまうこともありますので気をつけて。パッケージに冷蔵保存と書かれているものは、大福生地に砂糖やトレハロースが使われているので冷蔵しても固くはなりませんが、やはり賞味期限は2日程度です。

長期保存したい場合は、ラップに包んだ後フリーザーバッグに入れて冷凍すれば、1カ月ほど保存できます。ただし、いちごがグニャッとなってしまいますので、半解凍状態で食べるのがオススメです。

なお、大福の中のいちごがピリピりしているように感じられることがまれにありますが、これはいちご自身が糖分を分解して炭酸ガスを出しているのが原因。いちごの食感や風味が残っているなら問題ありません。

砂糖漬けのいちご

大量の砂糖に漬けたものではなく、いちごの1/8~1/5程度の砂糖で漬けた場合、それほど日持ちはしません。砂糖を混ぜて1日位常温に置いておくだけで、いちごの水分が出てきて馴染み美味しい砂糖漬け。いちごがクッタリしたら冷蔵保存が必要ですが、だんだん発酵してくるので、いちごは3~4日を目安に食べきりましょう。いちごを取り除いた後の砂糖液を煮詰めればシロップになり、その後2週間ほど日持ちさせることができます。

ショートケーキ・フルーツサンド

いちごより生クリームが傷みやすいので、冷蔵でもその日のうちに食べるようにしましょう。

フリーズドライいちご

水分がないので、1~2カ月は持ちます。湿気に弱いので、開封後は密封して冷蔵または冷凍保存をオススメします。

いちごを日持ちさせるコツ

食べる直前に洗う

いちごは乾燥に弱いのですが、水分にも弱い野菜です。保存前に洗うと水分を取るのが難しいですし、いちごを傷つける恐れもありますので、食べる直前に洗うようにしましょう。洗う時は、いちごがダメージを受けないように、たっぷりの水の中に泳がすようにしながら洗いましょう。

ヘタは取らない

いちごはビタミンCが多く、4粒食べるだけで大人1日分の必要量を満たすことができます。ただし、ヘタを取ってしまうと、ビタミンCが流れ出てしまうので、食べる前まで取らないことをオススメします。また、洗う時もビタミンCが抜けないように、洗ってからヘタを取りましょう。保存中のいちごの乾燥を防ぐためにも、ヘタは残しておくべきです。

ヘタを下にして保存する

いちごの実は柔らかく、特に実の下の細い部分ほど弱くなっています。保存する場合は、一番丈夫なヘタ部分を下にして保存しましょう。言われてみれば、箱に入っているいちごはヘタが下になっていますよね。

重ならないようにする

いちごが重なっていると、圧力や重力がかかり、その部分から傷んできます。パックから出し、重ならないように別の容器に移し替えるようにしましょう。

傷んだイチゴと一緒にしない

傷んだイチゴは、カビの元になる菌の胞子を放出している可能性があります。また、水分が出てきたりすることで、他のいちごまで痛みが広がってしまいますので、取り除いておきましょう。

いちごのおすすめ冷蔵保存法

洗って保存すると傷みやすいイチゴですが、「トレハロース」という食品添加物を使うと長持ちさせることができます。500mlの水にトレハロースを大さじ1.5~2杯入れて混ぜ、その中にいちごとキッチンペーパを数枚入れます。絞ったキッチンペーパーを敷いたタッパー容器に、軽く水気を切ったいちごをヘタを下にして並べます。いちごといちごの間にも畳んだキッチンペーパーを挟み、上にも乗せます。あとはフタをして冷蔵庫で保存。1週間から10日ほど長持ちしますし、みずみずしさが保たれます。

トレハロースは、トウモロコシなどのデンプンから作られる安全な添加物で、お菓子やパン作りにも重宝しますので、常備しておくことをオススメします。ネット通販で、手軽に入手できますよ。

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また、トレハロースがない場合、アルミホイルをキッチンペーパーの代わりに使うこともできます。どちらもポイントはいちごを乾燥させないこと、光に当てないことです。

いちごの賞味期限と保存まとめ

いちごはとても柔らかくデリケートな野菜です。収穫してから熟することはなく、甘さや鮮度がどんどん劣化していくのが特徴なので、できるだけ早く食べる方がいいということがわかりました。また、ビタミンCなどの栄養の流出や乾燥を防ぐためにも、ヘタは残しておき、食べる直前に洗うことが大切です。

トレハロースやアルミホイルなどを使って、冷蔵庫で丁寧に保存すれば長持ちはしますが、どうしても味や香りは落ちてしまいますので、使い切れない時には冷凍もオススメです。

いちごの傷みを見分ける方法などは、別記事で紹介してますので、是非お読みください。いちごの性質を理解して、美味しく食べていただければ嬉しいです。

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