スイカの追熟方法と食べごろの見分け方!追熟できないって本当?

この記事ではスイカの追熟方法と食べごろの見分け方について解説。ですがスイカの追熟はできないと言われていますがそれは本当なのでしょうか。詳しく解説していきます。

目次

スイカの栄養と効果

実は栄養のあるスイカ

スイカは約4,000年前からエジプトでの栽培がされてきたと言われる、歴史の古い食べ物。水分が多く、栄養がないイメージがありますが、実は栄養面でも素晴らしい働きのある食べ物なのです。

利尿作用

スイカの赤色はβ-カロテンやリコピンの色。水分が赤い果肉部分で955%と高くカリウムも含まれるので、夏の火照った体を冷やし、利尿作用もあります。

血液の流れ

また、シトルリンという成分が、血流を改善してくれる効果も期待できます。

中国ではスイカを使った「西瓜霜」という薬があり、喉のイガイガや腫れ、口内炎、歯痛、鼻炎などに使われています。

疲労回復に

また、スイカは夏バテなどで食欲がない時でも食べやすく、糖分やビタミン、ミネラルが疲労回復に役立ちます。

このように優れた特長を持つスイカですが、美味しく食べるためには、いくつかのポイントがあります。また、スイカが追熟できるのかどうか、疑問に思っている方も多いようです。この記事の中で、詳しくご説明しますので、是非参考にしてくださいね。

スイカの追熟はできない

結論から言えば、スイカの追熟はできません。

スイカはイチゴと同じで、木になるものではないので、野菜に分類されます。専門的に言うと「果物的野菜」というものです。洋梨やキウイ、バナナのように常温においておけば甘くなるフルーツとは違い、追熟はできません。つまり、未熟状態で収穫されたら、その後熟して甘くなるということはないのです。むしろ、収穫された後は、果肉にある養分を少しずつ使って鮮度を保とうとするので、スポンジ状に柔らかくなったり、水分が抜けてスカスカな感じになってしまうのです。

なお、野菜だから追熟できない、という訳ではなく、果物であっても日本ナシやブドウ、かんきつ類は追熟できません。反対に野菜であるトマトは追熟できます。

スイカの追熟に関する注意点

スイカの水分

スイカは追熟できない、という説明をしましたが、収穫からしばらく涼しいところに置くと、水分が抜けて甘みや味が凝縮することはあります。水っぽくなくなり、シャキシャキ感は出ますが、糖度が高くなったり、色が濃くなったりすることはありません。水分が多い状態で栽培・収穫されたものでは、この水分が抜ける効果が出やすいので、追熟したと誤解されることがあるようです。

プロの農家や名産地では、スイカの収穫が近くなると、スイカに水分を与えないように管理し、完熟させています。つまり、この方法でも追熟はできない=買った後は劣化していく、と考えてください。

そもそも追熟とは

追熟するかどうかは、成熟・老化ホルモンである「エチレン」というガスを出すか出さないか、によって違います。自らエチレンガスを出すリンゴや、メロン、洋ナシなどはエチレンによって熟することができます。もちろん、熟しすぎると腐ってしまうのですが、一定期間までは甘くなったり、柔らかくなったりする=追熟する、ということになります。

一方、スイカは自らエチレンをほとんど出さず、エチレンによって甘くなることはないのですが、エチレンには反応しやすいのです。ただし、その反応は、表面の皮が柔らかくなるというもの。厚い皮の中にある実には影響がないのです。そして、エチレンを多く出すものと一緒に置いておくと、皮が破裂する可能性もあります。宅配便屋さんの注意書きにも「スイカとメロンを一緒にしないでください!」とあったり、八百屋さんでは近くに置かないのが鉄則。ご家庭でも気をつけてくださいね。

食べごろのスイカの見分け方

さて、追熟できないスイカは、熟しているものを買うことが重要になってきます。完熟して甘い、食べごろのスイカの見分け方を覚えておきましょう。

ヘタ部分

スイカの上に細長く出ているのがヘタと呼ばれますが、その根元部分が凹んでいるものが完熟している状態です。また、ヘタが緑色で乾燥していないものほど、収穫してからの時間が経っていない証拠になります。

お尻部分

ヘタの反対部分のお尻には、おヘソのような薄茶色部分がありますが、ここが大きいほど熟している証拠となります。スーパーなどでは、初めからカットされていて、ツルを確認できないものも多いですよね。その場合、お尻部分の大きさを確認してから買うようにすることをオススメします。

縞模様

スイカの特長である縞模様。スイカが熟れると、この模様がはっきりしていて色の違いが明確になってきます。黒い部分が少し凹んでいる感じのものを選びましょう。

糖度

スーパーなどで販売されているスイカに、糖度が表示されているのを見たことはありませんか?もし表示があったら、是非参考にしましょう。12度以上なら間違いなく甘いので、オススメです。

叩いた時の音

お店で買う時に、スイカを叩いてみることはなかなか出来ないと思いますが、昔からよく言われてきた方法です。

スイカを叩いて「ポンポン」「パンパン」と高めの音がしたら未熟で、「ボワンボワン」と鈍い音がしたら熟しすぎ。食べ頃のものは「ボンボン」と澄んだ音がします。八百屋さんなどでは、店員さんが叩いてくれることもあるかもしれませんね。ただ、素人が聞き取るのは難易度が高いようです。

巻きひげ

スイカはツル状の茎の先にできます。売っているものは、ツルが切られているので、ヘタより上は見ることはできないのですが、収穫する際には完熟の重要な目安となります。スイカがなっている手前に、クルクルとした茎が枝分かれしています。これを巻きひげと呼び、付け根まで濃い茶色になって枯れていたら、スイカも熟している合図となります。

スイカの保存方法と食べ方

冷蔵しないで保存する

スイカは夏にできる「野菜」です。つまり、あまり冷たい温度で保存しない方がいいのです。収穫後劣化はしますが、丸ごと置けば、涼しく風通しのよい常温(20℃前後)で2週間~1カ月程度は日持ちします。

湿気が多いところを避ける

スイカの皮が傷んでしまうので、湿気を避けて保存しましょう。皮は厚く丈夫なのですが、湿気があると腐ってしまい、中身にまで傷みが進んでしまいます。

クッションになるものの上に置く

大玉スイカは5kg前後と重いので、自分自身の重さでつぶれて傷んでしまうことがあります。長期間保存する場合、段ボールや発泡スチロールなど、柔らかくクッション性のあるものの上に置くことをオススメします。

食べる数時間前に冷やす

スイカを美味しく食べるためにオススメの温度は15℃前後。昔、井戸水で浸していたのは、実は理にかなっていたのですね!現代の冷蔵庫では冷えすぎるので、食べる2~3時間前に冷やすことをオススメします。

カットスイカの保存

スイカは大きいので、一度に食べるのは大変ですよね。厚い皮があるので、常温でも比較的長く保存できるスイカですが、一旦カットしてしまえば日持ちはしません。冷蔵してから2~3日で食べきるようにしましょう。もし食べきれなかった場合、冷凍もできますが、シャキシャキした食感は失われてしまいます。半解凍で食べたり、シャーベットやジュースで食べるといいでしょう。

スイカは完熟に近いものを買うべし

スイカは追熟はできない野菜なので、できるだけ完熟に近いものを選んで買うことが大切です。そのための、美味しいスイカの選び方をご紹介しました。また、メロンなどのエチレンガスを出すものと一緒にしない、冷蔵庫に入れない、など保存する時の注意点や、美味しく食べるためのポイントも紹介しました。

スイカは、夏の風物詩として生活に潤いを与えてくれるだけでなく、夏バテ防止などの効果があるとして、漢方などでも使われている食べ物です。旬が短いものだからこそ、上手にスイカを選んで美味しく食べたいものですね。この記事が、そのための参考になればうれしいです。

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