ズッキーニはどんな味?食感や味は黄色ズッキーニと同じ?

ズッキーニはどんな味?食感や味は黄色ズッキーニと同じ?

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夏野菜のひとつとして定着しているズッキーニ。キュウリとナスの中間のような見た目ですが実はかぼちゃの仲間。そんな不思議な野菜、ズッキーニはどんな味なのでしょう?ズッキーニの食感や黄色ズッキーニと普通のズッキーニの違いについて解説します。

目次

ズッキーニの味と食感

ズッキーニはウリ科のカボチャ属の野菜。ペポカボチャというかぼちゃ属の園芸作物の一種で、キンシウリやバターナッツ・カボチャの仲間です。

ズッキーニは歴史の古い野菜ですが、ヨーロッパで普及しはじめたのは20世紀に入ってから。日本で流通しはじめたのは今から約30年前のことです。日本では比較的新しい野菜ですが、旬の夏以外にもスーパーで見かけるようになったので、定番の野菜になりつつあるようですね。ただし存在は知っているけれど、実際に食べたことがないという人は多いかもしれません。

ズッキーニの味

ズッキーニはトマトやほうれん草のように味に強い個性がないので、味を表現するのがちょっと難しい野菜です。しいていうなら、キュウリとナスの中間のような味です。あっさりした淡泊な味わいに、キュウリのような青臭さがかすかにする、というところでしょうか。ほんのり甘味と苦味も感じます。

きわだった個性のない味なので、他の食材とも合わせやすく重宝されているのかもしれませんね。ズッキーニは油を吸いやすいので、オリーブオイルなどを使って調理すると味にコクがでて美味しくなります。

ズッキーニの食感

ズッキーニの食感をたとえると、いちばん近いのはかぼちゃとナスです。ズッキーニを薄切りにして生で食べるとかぼちゃのような食感ですが、火を通すと果肉がトロっとしてナスのような食感になります。

火を通すとトロっと柔らかくなるのに煮崩れしにくいズッキーニは煮込み料理に向いています。イタリア料理のカポナータやフランス料理のラタトゥイユなどの野菜の煮込み料理にズッキーニは欠かせません。

またズッキーニの食感はゴーヤーにも似ています。とくに火を通したときのトロっとした食感はそっくりです。

ズッキーニに似ている野菜

さまざまな野菜を足して割ったようなところのある不思議な野菜ズッキーニ。見た目や味、食感などが似ている野菜はここで紹介した意外にもまだありそうです。

  • キュウリ
  • ナス
  • ゴーヤー
  • かぼちゃ

黄色いズッキーニとの違い

スーパーで見かけるズッキーニは緑色のものが一般的です。これが普通のズッキーニですが、最近は黄色ズッキーニも出まわるようになりましたね。黄色ズッキーニはびっくりするほど鮮やかな黄色で、まるでバナナのような見た目です。

普通のズッキーニと黄色ズッキーニは味や食感がおなじなのでしょうか?

黄色ズッキーニとの味の違い

普通のズッキーニよりひと回り小さい黄色ズッキーニ。普通のズッキーニをさらにあっさりと淡泊にした味です。普通のズッキーニよりも甘味や苦味も薄いので、まさにクセのない味といえるでしょう。

ズッキーニをはじめて食べるという人は黄色ズッキーニから試してみてもいいかもしれません。逆に普通のズッキーニが好きな人には黄色ズッキーニの味はちょっと物足りないかもしれませんね。

黄色ズッキーニは火を通しても鮮やかな黄色のままなので、料理に彩りがほしいときにはぴったりです。

黄色ズッキーニとの食感の違い

見た目はきゅっとしまってみえる黄色ズッキーニですが、食感は普通のズッキーニよりも、やややわらかめ。皮も果肉も普通のズッキーニに比べてやわらかく、果肉の中心はふわふわしています。

黄色ズッキーニは味にクセがなく食感もやわらかめなので、生のままサラダやおひたしにして食べても美味しいです。

ズッキーニの苦味成分

ズッキーニを食べて「苦い」と感じたことはありませんか?ズッキーニの苦味の正体はククルビタシンという成分です。

ズッキーニの苦味成分はククルビタシン

ククルビタシンはキュウリやスイカなどのウリ科の植物に含まれるステロイドの一種。微量なら体に摂り入れても問題ありませんが、大量に摂取すると食中毒のような症状を引き起こす可能性があります。

現在は品種改良によって市場に流通するズッキーニにククルビタシンが大量に含まれることはほどんとありません。ですが栽培した環境によって、まれにククルビタシンを多く含むことがあります。

ククルビタシンによる中毒

ククルビタシンを多く含んでいるズッキーニを見た目で判断する方法は今のところありません。ですので、ズッキーニを調理するときは、へたに近いところを切り落として、断面をちょっとでいいので舐めてみてください。もしも強い苦味があったり、舌がしびれたりしたら、ククルビタシンが大量に含まれている可能性があります。

ククルビタシンを大量に摂取すると、下痢や嘔吐、腹痛などの症状がでる可能性があります。ククルビタシンは加熱しても壊れないので、苦味の強かったり、舌がピリッとするズッキーニは食べないようにしましょう。

ズッキーニを生で食べるときの下処理

ズッキーニは加熱すると甘味がまして美味しくなるので火を通して食べるのが一般的ですが、生のまま食べてもさっぱりした美味しさが楽しめます。

ズッキーニを薄くスライスしてサラダに入れると、みずみずしくシャキッとした食感が楽しめます。ただし火を通して食べるときは洗って切るだけで調理できますが、生で食べるときは下処理をすることをおすすめします。

下処理の方法はきゅうりの塩もみと同じです。薄くスライスしたズッキーニにまんべんなく塩をふって、しばらくおいて水分が出たらしぼって使います。こうすると苦味がとれて食べやすくなります。ちなみにズッキーニは火を通すときも生のときも皮ごと食べられます。

ズッキーニの美味しいレシピ

あっさりした味わいのズッキーニは、組み合わせる食材を選ばないのでレシピの幅が広い食材。ですが、簡単に美味しく食べるにはオイルとの組み合わせがいちばんです。オイルのコクがズッキーニの繊細な味わいを引き立ててくれます。

ラタトゥイユ

ズッキーニといえばまず思い浮かぶのがラタトゥイユではないでしょうか?フランスの家庭料理であるラタトゥイユは、夏野菜をふんだんに使った、野菜がたくさん食べられる健康的なレシピ。作り方も簡単です。たっぷりのオリーブオイルでにんにくと鷹の爪を弱火で炒め、食べやすくカットした野菜を煮込むだけ。野菜から出るだしをたっぷりすって、トロッとやわらかくなったズッキーニは本当に美味しいですね。

ラタトゥイユは冷たいまま食べても温めて食べてもOK。パスタやハンバーグ、白身魚のムニエルに乗せても美味しいので、作り置きにぴったりのレシピです。冷蔵庫で3~4日は保存できます。

ズッキーニのフリット

フリットはイタリア語で「揚げる」の意味。天ぷらとの違いは衣の作り方にあります。天ぷらはの衣は、小麦粉と水と卵でサクサクとした食感に仕上げます。フリットの衣は同じ材料で作りますが、卵白をメレンゲのように泡立てて、サクッとしつつ、フワッとした食感に仕上げます。

ズッキーニは天ぷらにしても美味しのですが、フリットにして衣に粉チーズやカレー粉を入れると、子どもでも食べやすい味になります。すりおろしたにんにくやアンチョビを加えるとお酒のおつまみにもぴったりです。

ズッキーニの花のフリットもおすすめです。ズッキーニの果実よりも早い季節、春から夏にかけて出まわる花ズッキーニは、ほんのりかぼちゃの味がします。イタリアでは花びらにモッツアレラチーズを入れてフリットにするのが一般的だそうです。

ズッキーニのチーズグリル焼き

時短料理としてズッキーニのチーズ焼きはいかがでしょうか?輪切りにしたズッキーニにオリーブオイルをかけて、チーズをのせてグリルするだけ。そのあいだに他の作業ができて洗い物もほとんどでないので、忙しいときにおすすめです。

チーズはピザ用チーズでもスライスチーズでもOK。簡単なのにあっさりしたズッキーニの味にチーズのコクが合って、ズッキーニの旬の時期には何度でも作りたくなります。

ズッキーニのジョン

野菜や肉、魚に小麦粉と卵をまぜた衣をつけてフライパンで焼く韓国料理「ジョン」。呼び方がちがうだけでチヂミと同じですが、正月に食べる料理をジョンというそうです。つけだれを幾つか用意して味を変えると、いくらでも食べられそうです。

まとめ

ズッキーニっのあっさりした淡泊な味はキュウリとナスの中間のような味。食感は生で食べるとかぼちゃに似ていますが、火を通すとナスのようにトロっとします。黄色ズッキーニは、味わいも食感も普通のズッキーニよりもさらにあっさり軽いので、生で食べるときはこちらがおすすめです。

ズッキーニは調理する前にへたに近いところ切り落として断面を舐めてください。もし強い苦味を感じたら、大量のククルビタシンが含まれているので、食べないでください。ウリ科の植物に含まれるククルビタシンは微量なら問題ありませんが大量に摂取すると下痢や嘔吐などの症状がでることがあります。

あっさりした淡泊な味がさまざまなレシピに応用できるズッキーニ。ぜひ定番の野菜の一つとして献立に活用してくださいね。

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