牛乳の常温保存は危険?何時間なら可能?傷んだ古い牛乳の使い道

牛乳の常温保存は危険? 何時間なら可能?傷んだ古い牛乳の使い道

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牛乳を常温で放置してしまった…

皆さんは牛乳を飲まれた後に、きちんと冷蔵庫にしまわれると思いますが、家族が出したまま冷蔵庫にしまっていなかったのを気づかないでそのままにしてしまったり、たまにうっかり出しっぱなしにしてしまった経験はありませんか?

冷蔵庫に入れ忘れた経験がありますが、本当にうっかりやってしまったという気持ちになります。

特に夏場にやってしまうと本当に落ち込みます。。

そんな時に気になるのが、牛乳は常温ではどのくらいがセーフなのかということ。
また、古い牛乳の使い道など、いろいろ調べてみたのでご紹介したいと思います。

目次

牛乳は常温で保存可能?

牛乳は常温保存不可

牛乳は大きく「低音殺菌」「高温殺菌」「超高温殺菌」と分かれています。

低音殺菌は文字の如く、低い温度で殺菌しているため、ほかのものに比べて賞味期限が短い上に雑菌が繁殖しやすいという難点があります。

その代わり、熱を加えることによるタンパク質変性が少なく済むので、味は牛乳の元々の味が残っているので美味しいです。

しかし、大体多くスーパーなどで売られている牛乳は高温殺菌されたものかと思います。

もちろん高温殺菌の方が賞味期限は長くなりますが、高温殺菌のものであっても常温保存はできませんので注意してください。

雑菌が繁殖してしまうのは同じなので、未開封でいくら高温殺菌のものだからといっても必ず冷蔵保存するようにしてください。

牛乳を常温にさらす時はヨーグルトを作る時

牛乳は基本的には要冷蔵ですが、自家製でヨーグルトを作る時だけ常温で管理していきます。そうなんです。

ご自宅で自家製ヨーグルトを牛乳から作ることができるのです。

せっかくなので作り方のレシピをご紹介いたします。もしご興味があれば試してみてください。

準備するもの

  • 牛乳(常温) 1パック
  • ヨーグルト 大さじ4杯
  1. 雑菌防止のためにヨーグルトをはかるスプーンは熱湯消毒しておく。
  2. 熱湯消毒のためにマグカップに水を半分ほど入れてレンジで加熱。(2分)
  3. 牛乳パックを開封して、マグカップに半分ほど牛乳を入れる。
  4. 牛乳を入れたカップに新品のヨーグルトを乗せ、熱湯消毒したスプーンで混ぜる。
  5. 混ぜたら牛乳パックに戻す。
  6. しっかり蓋を閉めて25度ほどの常温で1日〜2日寝かせる。
  7. 蓋を開けて固まっているか様子をみて、固まっていたら冷蔵庫に移す。
  8. 完成!

というように、常温で発酵させることでヨーグルトを作ることができます。

しかし、牛乳として飲む場合は種菌も入っていないままの状態のものは雑菌が増えるばかりなので気をつけて管理するようにしましょう。

牛乳を常温に置いておく限界の時間は?

未開封の牛乳の場合

未開封の場合、はっきりとした区切りはないようなのですが、目安として大体「6時間」となっているようです。

例えば室内で6時間ほど置いていた場合と半日置いた場合を比較してみると、なんと細菌が100倍も繁殖してしまうそうです。

環境により変化が出るとは思いますが恐ろしいですね。

ちなみに放置後、6時間以内であれば衛生的な基準に引っかかるほどではないという結果も出ているそうなので、30度を超えない限りは6時間以内ならセーフだと考えても良さそうですね。

ただし過信は禁物。牛乳は要冷蔵という事を忘れないようにしましょう。

開封後の牛乳の場合

開封後は空気中の雑菌が入り込んであっという間に繁殖してしまいますので、腐敗が早く進みます。

10℃以下でしたら、菌は繁殖しにくいので冬場などあまりにも低い温度でしたら少しは様子をみてもいいかもしれませんが、基本的に開封後放置してしまったものは手をつけないほうが無難でしょう。

開封後はそもそも賞味期限は云々ではなく、早く使い切らなければならないので、すぐに冷蔵できていなければ危険だと思った方が良いでしょう。

食卓で出すときも、飲む時だけに冷蔵庫から取り出すという工夫をすることが安全。

牛乳を常温で放置、腐っているかの見分け方

牛乳を開封してしまった後、しばらく常温で置いてしまったり、賞味期限切れで腐っているかを判断するときはどのような見分け方があるのでしょうか?

牛乳が腐っているかの見分け方はわかりやすいので、しっかり覚えておきましょう。

見た目

牛乳は腐ると見た目だけでも判断することができます。

開けた時に黄色くなり、また分離していることが多いです。

こういう場合は劣化して腐敗が進んでいる状況なので飲まないが良いでしょう。

またドロドロとしている場合も雑菌が繁殖している状態になりますので、処分してしまった方がいいでしょう。

におい

腐っている場合、明らかにいつもの牛乳とは違う匂いがするはずです。

開けたときや飲む時に酸っぱい匂いがしたら処分しましょう。
苦いような匂いもすることがありますので異臭を感じたら、使わないようにしてください。

腐った牛乳を飲んでしまうと腹痛を起こしたり、危険なので気をつけてください。

ただ例外として、牛乳はほかの香りを吸収してしまうという側面を持っています。
冷蔵庫で保管している時に香りの強いものを一緒に入れてしまうと、香りが移っている場合があるので、間違えないようにして下さい。

この場合、せっかくおいしい牛乳でも風味が落ちてしまいますし、飲んでも大丈夫か判断ができなくなってしまうので、保管するものを注意すると良いでしょう。

少しだけ口に含んで判断することもできますが、腐っていると少し口に含んだだけでわかるので、飲み込まずに判断してください。

酸っぱかったり、苦味を感じたりする場合は劣化している証拠です。飲んだりせずに処分してください。

賞味期限は開封前を前提としたものなので、開封したら早く使い切りましょう。

レンジにかける

どうも不安で決定的な証拠がない場合、レンジにかけてみて判断するといいです。

方法は簡単。

牛乳をレンジで温めるだけ。

温めたカップをぐるぐると回したみてください。
このとき、塊ができてしまっていたり、トロトロとしたトロミがあったりすると間違いなくその牛乳が傷んでいる証拠です。

表面に膜が張ることがありますが、牛乳を加熱するとできるのが普通なので、あくまでも判断するときは膜を取って液体の部分をしっかりみるようにしてください。

痛んでいない場合はサラサラとした普通の牛乳と同じ状態です。

腐った牛乳を飲んでしまった場合

誤って腐った牛乳や賞味期限の切れた牛乳などを飲んでしまった場合、だいたい1〜3時間後に症状が出てくるようです。

症状としては

  • 腹痛
  • 下痢
  • 吐き気

などが見られるようです。

様子を見る

時間経過しても症状が出ない場合は問題ないことが多いです。

ヨーグルトのようになった段階でお腹を壊すほどの雑菌の繁殖がない場合もあります。

昔は腐った牛乳を飲んだくらいで気にしすぎだといっていたこともあるくらいです。

昔と今では違うこともありますが、それでも特に症状が見られなければ気にしなくても大丈夫かと思います。

病院へ行く

症状が見られた場合、大事をとって病院でみてもらうのが良いでしょう。
腐った牛乳を飲んでしまったということを伝えるようにしてください。

また、症状がなくても不安な方は、医療機関で診てもらうと良いでしょう。
気持ち的にもスッキリしますし、何かあるよりずっといいからです。

このようなことにならないように、常日頃から牛乳を開けたらすぐ飲むことや、冷蔵庫から出しっぱなしのないようにしましょう。

不安な場合は必ず処分し、無理に飲むことはやめてください。

常温放置で傷んだ牛乳の使いみち

痛んでしまった腐った牛乳の使い道は残念ながらありませんので、必ず処分してしまいましょう。

しかし、開封後の賞味期限が切れた古い牛乳でも、傷んでいなければ別の使い方ができるのでいくつかご紹介させていただきます。

牛乳洗顔に使う

意外かもしれませんが、牛乳で洗顔をすることもできるんです。

というのも、牛乳にはカゼインという肌の古くなってしまった角質や汚れを落としてくれる成分が入っているのです。
酵素やビタミンAも含まれていることから、お肌を綺麗に整えてくれるという作用が期待できます。

お顔を洗うときは36度くらいの温度のお湯を混ぜて使ってください。牛乳と同じ量のお湯を使って混ぜるといいと思います。

牛乳風呂に

たまにミルク風呂のような温泉の商品を見かけたこともあるかもしれません。

ミルク風呂(牛乳風呂)は洗顔と同じく角質除去や、綺麗なお肌を保ってくれる効果があります。

冬の寒い日にミルク風呂は気持ちがいいと思います。
牛乳の優しい香りもして気分をきっとをよくしてくれるでしょう。

お風呂にするときは500〜1000mlの量をお好みで足して使ってください。

この時、最後にしっかりご自分の体をシャワーで流してください。
牛乳の香りはいい匂いですが、お風呂を出たあとまで残ってしまいます。

浴槽も軽く洗い流しておくと匂いが残らないので安心です。

チーズを作ってみる

こちらも楽しく使い切ることができるレシピだと思うのでよかったら参考にしてみてください。
出来上がるチーズはカッテージチーズです。

材料

牛乳・・・500cc
レモン汁・・・大さじ2杯

  1. 牛乳を沸騰しすぎな程度に温める。
  2. レモン汁を加えてしばらく置いておく。
  3. 分離してきたらゆっくり静かにかき混ぜて完全に分離させる。
  4. クッキングペッパーやガーゼなどを引いたものをロートにかぶせて濾します。
  5. 完成!

この方法なら、もったいなくならずに最後まで美味しくいただけるのでおすすめです。おつまみやサラダなどに使ってみてくださいね!

唯一の例外、常温保存可能なロングライフ牛乳とは?

実は牛乳の中でも常温保存ができるものがあるのです。

それは「ロングライフ牛乳」というもの。

こちらは製造・容器に徹底的に滅菌していて、なんと細菌数はゼロ。

このロングライフ牛乳は常温で何時間保存できるかというと、驚くことに2ヶ月も長期保存ができてしまうというのです。
先ほどからご紹介してきた内容を読んでいただいていたら信じられないことですよね。

こちらも同じく開封してしまったら空気中の雑菌が侵入してしまうことには変わりがないので、未開封の状態での長期保存となります。

パックになっているものから、小さめなサイズもあるので賞味期限切れの心配もなく、非常用としても持ち運びに便利ですし、お値段もそんなに変わらないので、とっても重宝できるのではないかと思います。    

牛乳の常温保存は危険についてのまとめ

牛乳はロングライフ牛乳を除き、絶対に常温保存してはいけません。
開封してしまったらすぐに使ってしまいましょう。

家族でたくさん飲むときは、冷蔵庫にすぐ戻すことをみんなで徹底すれば、誰かの入れ忘れにも気付けるかもしれませんね。

もし、万が一、賞味期限が過ぎてしまっていたら、チーズを作ってみたり温泉にしてみたりと楽しく使い切るといいでしょう。せっかくのおいしい牛乳はできるだけ新鮮なうちに使い切っておいしくいただきましょう!

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