柿の皮ごと食べるのが栄養満点!農薬や毒、柿の皮の利用法について

柿は皮ごと食べられる?でも農薬や毒は大丈夫?

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皆さんは柿を食べる時、どのように切り分けますか?

まずは・・・と、当然のように剥いてしまう『柿の皮』。実は、柿は皮ごと食べることができる食材です。ちょっと意外ですよね。更に、『柿を皮ごと食べる』ことで、『皮をむいて食べる』よりも優れている点がありますので、これから紹介していきます。

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目次

柿は皮ごと食べられる?毒は無いの?

柿の皮は食べられる

この話を聞いて、まず心配になるのが「柿の皮を食べても大丈夫か」という点ですよね。結論から言えば、柿の皮には毒や有害な成分は含まれていません。

昔から、干し柿づくりで大量に出る柿の皮は、砂糖の代わりとして使われてきました。口に入れても大丈夫なものです。

柿の皮は栄養満点

その上、「柿の皮を剥かずに食べた方が良い理由」もあります。

それは、柿の皮をむいた時に、柿の栄養が一番詰まった部分を捨ててしまっているからです。

それは、果肉と皮の間の『皮目』と呼ばれる部位。

実はこの皮目とは、果肉よりも栄養がたっぷりと含まれている場所なんです。しかし、皮をどんなに薄くむいたとしても、皮目は皮と一緒に剥かれてしまいます。つまり、口に入ることなく捨てられてしまっているのです。

つまり、柿の栄養を丸々頂くためには、柿の皮をむかずに食べるのが一番だということになります。

柿は皮ごと食べるのがおすすめ!そのメリットとは

さて、柿を皮ごと食べることで、柿を食べるメリットを余すことなく受けられるとお話しました。今度はもう少し具体的に栄養・効能についてみていきます。

柿の皮にはどんな栄養が含まれている?

「柿が赤くなれば医者が青くなる」ということわざを聞いたことがありませんか?

これは、「柿は体に良い食べ物なので、柿を食べる季節になれば、医者にかかる人が減る」という意味です。昔から、柿は体に良い食べ物だと知られてきました。

それでは、柿の実や皮にはどんな栄養が含まれているのでしょうか。

  • ビタミンC:皮膚、そして粘膜のの健康を保つ、抗酸化作用で有害な活性酵素から体を守るなどの働きをする
  • βカロテン:体内でビタミンAに変わる栄養素、皮膚・粘膜・目等の健康を守り、体の成長を助けるなどの働きをする
  • カリウム:余分な塩分や資質を体外に排出するなどの働きをする
  • タンニン:ポリフェノールの一種、体内のアルコールを分解・排出する効果も

特に注目されるのが、ビタミンCの豊富さです。

ビタミンCは化粧品にも使われることが多いので、お肌に良いイメージがありますよね。

美肌やシミ予防の他、疲労回復・風邪予防などの嬉しい効果があるビタミンCですが、実は体内で生成することができません。つまり、食事からとる必要がある栄養素なのです。

柿はみかんの2倍ものビタミンCが含まれており、成人1日で推奨される摂取量である100mgを柿1個で補うことが可能です。

ただし、干し柿や渋柿はビタミンCが比較的少ないので注意が必要です。ビタミンC摂取を目的とするなら、よく熟れた甘い柿を選ぶと良いでしょう。

これらの栄養を余すことなく摂取するためには、柿を皮ごと食べるのが効率的です。

柿の皮の効能

柿の栄養価について説明しましたが、これらがもたらす柿の効能には次のようなものがあります。

  • 美肌・美白効果
  • 風邪予防
  • 老化・発ガン防止
  • むくみ解消
  • 高血圧予防
  • コレステロール値の上昇防止
  • 二日酔い解消

美容で気になるものや、中高年の健康リスクで気になりがちなものまで。老若男女にわたって喜ばれる効能が含まれているのではないでしょうか。

これらの効能の元となる栄養素をしっかりと摂取できる、それが柿を皮ごと食べることで得られるメリットです。

柿を皮ごとの農薬は大丈夫?

果物を皮ごと食べる際、残留農薬を心配される方もいると思います。

結論から言えば、「よく洗えば皮ごと食べても大丈夫」です。日本国内で生産される農作物は、農薬が検出されない・もしくは検出されてもごく僅かなので、そのまま食べても健康への影響は考えられないレベルとなっています。

ただしどうしても心配な場合や、子どもに食べさせるものには特に気を使いたい場合は、無農薬の柿を選ぶと安心です。お知り合いやご近所の柿を頂くのも一つの手でしょう。

また、ただの水洗いでは不安が残る方に向けて、残留農薬を落とす効果のある柿の洗い方を紹介します。

柿の皮の洗い方

50℃前後のお湯で洗う

50℃前後のお湯を入れたボウルに柿を2分ほど浸けた後に、水で洗い流します。これは農薬や防腐剤の熱に弱くて溶けやすい性質を利用して、落としやすくする方法です。

ただし、43℃以下のお湯では雑菌が繁殖しやすくなるため、注意が必要です。加えて、温かいお湯に浸けることで柿の食感が柔らかくなってしまうこともあると知っておきましょう。

食用重曹で洗う

今や料理や掃除での活躍ぶりが知られ、家に常備している方も多いのでは無いでしょうか。食用の重曹を使うことでも、洗浄効果が期待できます。

小さじ1~2杯ほどの食用重曹をボウルの水に溶かし、そこに柿を1分ほど浸して、流水で洗いながす方法です。

注意点としては、柿を水に長く浸けすぎると、柿に含まれる栄養のうち水溶性のものは水に流れ出てしまうことです。皮ごと食べる意味あいが薄れてしまっては残念ですね。

酢水で洗う

調味料として常備されていることが多い酢。重曹を使うよりもハードルを低く感じる方もいるかもしれません。

お酢:水を2:1の割合で入れたボウルで柿を1分ほど浸けて、流水で洗い流します。酢の匂いが取れるように、水でしっかりと洗い流しましょう。

洗剤で洗う

市販品として、野菜・果物の洗浄ができる専用の洗剤が発売されていますので、探してみてください。また、家庭にある食器用洗剤の中でも、野菜や果物が洗えるものがあります。商品表示をよく確認し、使用してください。

アルカリイオン水で洗う

アルカリイオン水とは、水を電気分解して作られたものです。その洗浄力から、近年ではお掃除グッズとしても広まっています。

アルカリイオン水を使用する場合、スプレータイプを使うのがオススメです。柿にスプレーして、キッチンペーパーなどでふき取りましょう。

水を元にして作られたものなので、食品にも安心して使用できるのが嬉しいですね。

皮つきの柿の食べ過ぎは大丈夫?

柿の食べ過ぎは良くない

どんなに体に良い食べ物でも、食べ過ぎると逆に不調になってしまったりします。柿の場合も、食べ過ぎはよくありません。柿の食べ過ぎによっておこる症状には、次のようなものがあります。

  • 柿胃石
  • 腹痛・下痢・便秘
  • 身体が冷える・頻尿
  • 貧血の悪化

これらを防ぐためにも、一般的な柿の摂取量は普通サイズで一日1~2個までに留めるのが無難です。

子どもや妊婦は特に、食べ過ぎは厳禁です。

柿胃石

柿胃石とはその名の通り、胃の中に結晶化した石が発生します。

柿胃石があると食欲不振・吐き気・嘔吐・腹痛などの症状が現れ、胃潰瘍や腸閉塞の原因になることもあります。

この柿胃石のおこる原因は、柿を大量摂取することで、柿のタンニンが胃酸と混ざり、柿の食物繊維を結晶化してしまうことです。

腹痛・下痢・便秘

柿の食べ過ぎは、柿のタンニンとペクチンが原因となって、腹痛・下痢・便秘などの症状を起こすことがあります。

まず、タンニンには血管に働きかけて整腸を促す作用がありますが、過剰摂取によって腸の働きを阻害してしまうことに繋がります。そしてペクチンは食物繊維であり、便の硬さを調整してくれる作用がありますが、過剰摂取は下痢に繋がります。

薬も過ぎれば毒となる、といいますが、なにごとも適量が大切です。

身体が冷える・頻尿

柿は体の熱を取る作用があり、漢方の考え方では、柿は「陰」の食べ物に分類されます。これは血中ナトリウム値を下げる効果を持つためです。なので、食べ過ぎると体の冷えに繋がります。

また、柿に含まれるカリウムには利尿作用があるため、トイレが近くなる頻尿状態になりやすくなりますので注意しましょう。

貧血の悪化

タンニンは鉄分と結合しやすい性質があります。つまり、体の鉄分吸収を阻害してしまうことがあるので、貧血気味の方は特に食べ過ぎに注意しましょう。

柿の皮は剥く派。そんな人におすすめな柿の皮の利用法

食感などが気になるので、柿を食べるときはやはり皮を剥きたい。そんな方に向けて、柿の皮が気にならない食べ方・利用の仕方を紹介します。

柿の皮ごとスイーツに

皮ごとでも気にならない食べ方、それは柿を皮つきのままミキサーにかけてしまうというもの。滑らかになった柿は、スムージーとして飲んだり、柿プリンにすると美味しいです。

柿プリンとは、柿のペクチン、そしてカルシウムにより凝固するプリンです。ゼラチン無しでも固まります。

甘味料として利用

熟れた柿の皮はやさしい甘みがあり、古くから自然の甘味料として重宝されてきました。

細かく刻んだ柿の皮を、ヨーグルトに混ぜたり、白菜漬けをつくる際の甘みだしに利用するのがオススメです。

また、柿の皮を30分ほどオーブンで焼くと、柿チップスが出来上がります。甘くてヘルシーなおやつとして、お子さんにも喜ばれそうですね。

乾燥させて柿茶にする

乾燥させた柿の皮を砕いて、柿茶として利用する方法もあります。その際は是非、柿の葉も含めるとより栄養価が高まります。

乾燥させることで長く楽しめますので、柿シーズンが過ぎた後の栄養補給としても期待できます。

番外編:柿のヘタは食べられるのか?

今回は柿の皮にスポットを当ててお話しましたが、柿のヘタは食べられるものなのでしょうか。

実は、柿のヘタは食用というよりも漢方の材料『柿蒂(シテイ)』として使われます。

乾燥させた柿のヘタを煎じて飲む柿蒂湯の主な効能は、しゃっくり止めです。その他、咳や嘔吐に対しても効果があるとされています。

また、近年では成人病予防効果についての研究がされています。果実だけではなく、皮やヘタまで、柿は余すところのない『体に良い食べ物』であるようです。

柿を皮ごと食べるについてのまとめ

この記事のまとめをします。

  • 柿は皮ごと食べられる果物。柿の中で一番栄養素が含まれている『皮目』は、皮と果肉の間にあたり、皮をむいた時に捨てられてしまう部位。
  • 柿を皮ごと食べることで、豊富な栄養、高い健康効果を効率よく得ることができる。
  • 残留農薬がどうしても気になる時は、農薬を落としやすい洗い方をする。皮膚や粘膜の健康維
  • ただし、柿は食べると健康に悪い影響が出る場合も。適正量は1日に1~2個程度。
  • 柿は皮を剥いて食べたい派の人は、皮が気にならない食べ方・皮を別な方法で利用する方法で摂取するのがオススメ。

柿の高い健康効果は、古くから人々の生活を支えてきました。

せっかくの豊富な栄養を、捨てることなく摂れたら良いですね。でも、どんなに体によい食べ物でも食べ過ぎは禁物です。適正量に注意しながら、家族みんなの健康維持に柿を是非役立ててください。

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